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dojou presents petit healing blog

北海道は南富良野町の山奥でたくさんの犬達と暮らす「dojou」のブログです。釣りの様子や犬達の近況など、ムフッと笑えるネタをご紹介していきます。

犬との信頼関係とは?

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ずーっと考え悩んでいる私なりのそり犬飼いとしての葛藤、そり犬達と飼い主との信頼関係について、気になる事が最近三件続いたので思っている事を書いてみます。

ここ日本での営業体験業での飼い主と飼われている(働いている)そり犬達の事です。

長いですよー。 興味の無い方は写真とその解説だけ読んでスルーした方が良いと思います。

早い方が良いと思いますので取り急ぎUPいたしますので乱文ご了承ください。

重たい話なので暇を見て加筆、訂正していきたいと思います。

1月26日・27日・28日・30日 加筆,写真追加


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犬は人間で言えば5歳以下の子供と同じと私は思います。全てを飼い主(親)に依存して何もかも飼い主に頼って生きているわけで、そり犬は繋がれているので何も選ぶ権利も無ければ拒否する事もできません。

体験事業所のそり犬達は営業シーズンが始まったら毎日同じコースをお客様を乗せたソリを引かされるわけですがそれが喜びだとか、犬の楽しみだとかは事業者の営業的な勝手なこじつけの解釈であって、犬は走りたいでしょうが決して重いソリを引いて同じ場所を毎日走りたいわけでは無いでしょう。

しかし、お客様は自分達を引いて嬉々として走る犬を期待して、安くない対価を支払って体験に来られるわけですからそれにお応えするのがこの業の絶対的な勤めであり責任で、必ずそういう元気な犬達が走らなければならないのです。

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*始めたばかりの頃、家族4人と最初の2頭で初めての犬ぞりピクニックは全くソリを引いてくれなかった* (写真を複写)

営業的には最大限にお客様を受け入れて犬達をたくさん走らせ儲けたいわけですが、犬達は何の見返りも無く毎日働かせられるわけで飼い主が儲かれば儲けるほどに数多く走らされる犬達には奴隷という呼び方がふさわしくなり犬達は疲れて嫌々走る事になって来ます。

彼らはソリを引く為の犬、使役犬等と呼ばれますが、これは奴隷ではバツが悪いのでこちらが勝手に付けた称号です。彼らは他の犬と何ら変わりの無い犬で、ソリを引かなければ元気がなくなってしまったりストレスが溜まって病気になったりするような事はありません。否でも応でもソリを引いてもらっているのです。

働く/働かせる 走る/走らせる 好きで走る/無理矢理に走らせる 元気に走る/いやいや走る
信頼関係で走る/飼い主の金儲けの為に走る 

相反する言葉の前者のみを選んで使って私を含む業者は集客をしているのです。 

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私達業者の家で生まれてくる犬達はそり犬として生まれてきますが彼らはそれを望んで生まれて来てはいないでしょう。

ここで生まれてしまったから働かせられるわけで、ここじゃないところで生まれたら普通の犬と同じに毎日ゴロゴロして適当に散歩に連れて行ってもらって、ぬくぬくの家で美味しい物をたまにもらって、楽しくのんきに一生を終えられたのにと思っているかもしれません。喋れない犬に勝手にこちらの都合を押しつけているのです。

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*余生を過ごしているかつての名ハンターのヤヤ13歳、歩き散歩はできますがもう走れなくなりました*

私は20年ほど犬ぞりの体験業をさせて頂いておりますが、自分自身が犬ぞりを始めたきっかけは単純に犬が好きで自分が犬ぞりをしたかったからだけで仕事にしようとは全く思っていませんでした。


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*何の経験も無いのに読んで分かった気分になっていた雑誌*

性格的にあまり深く考えずにその場の欲求で、まるで物欲で新製品の電化製品を買うような感覚でハスキー達を飼い初めてしまいました。何も経験が無いのに当時の日本の犬ぞりレースやマッシャーを軽蔑して俺の目指す物は本物、本物の犬ぞりとはなんぞや!!等と、深雪(未除雪、圧雪無し)を何十㎞も犬達とキャンプで歩き、旅をしてこれが本物などと自負していた時期もありました。


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*難しすぎて今は使っていない谷底コース* (写真を複写)

20年前、アウトドアの体験業(カヌーやラフティング等)の黎明期で、私はすでにその仕事を始めていたのですが、当時は冬の北海道で何を体験して頂いて仕事にするかは大きな課題でした。(今でもですが)

犬ぞりって何? 犬ぞりの本物?って何? 飼い主のワガママで犬達を酷使する事? ストイックに自分や犬をいじめる事? その答えは出ないままに、できるだけお客様に自分の思うような本物の犬ぞりを体験してもらおうと、誰に教えを請う事も見習う先駆者も無いままに北米の体験スタイルを真似て(お客様にスタイルを押しつけたともいえます)冬の体験事業として犬達の餌代の足しになればと、絶対に採算が取れない利益は出ないのは分かっていて犬ぞり体験を始めました。


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*hat!の5頭目の犬 サモエドの白いわさお、いや初代ダイちゃん。耳が大きすぎ、胴とノズルが短すぎのいじめられっ子だったのでブリーダーにポイされたのを貰ってきて荒野の5匹になりました* (写真を複写)


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*スキーが無ければ歩けないような深雪も犬達はソリを引いてくれたが諸刃の刃。月に一回なら犬は喜んで行くが営利目的でこんなツアーを毎日行たら動物虐待で訴えられていたかも* (写真を複写)

当時はインターネットも無く、告知の媒体はアウトドア雑誌かテレビでの紹介程度しか無かったので始めた数年のお客様は1シーズンに5組ほどで、飼っていた犬も全部で5頭ほど。知識も資金も無いのでスノーモビルでの圧雪の無いコースをガイドの私はスキーで犬ぞりの前を雪を切り拓いて歩き、お客様は何人いても犬ぞりは1台、交代で犬ぞりを担当して残りの人はスキーで歩いてついて来るそれこそ極地探検の様なスタイルでの開催でした。


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*アドベンチャーコースで見えるシモホロカメトク山* (写真を複写)

今、思い返せば弊社の最近のシステマチックな体験に比べて、移動距離は15㎞以上とお客様の犬ぞりに乗っている時間も長くて負担も大きく、ツアーのコースも悪路なので犬がギャロップ(駆け足)で走れる場所もほとんど無いので過酷でしたが1日ツアーでもキャンプツアーでも達成感や楽しさは格別でもありました。

本物を目指す、本物とは何ぞや? の答えは出ないままに何年か経過して、いつか利益が出せる時がくるかも、とスノーモビルは購入して犬も増やして行きましたが、軽く圧雪はしてもツアーにはスノーモビルは同行はしないスタイルが本物の犬ぞりだと思い込んで開催していた数年。


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*厳冬期の然別湖での犬ぞり 国立公園車馬乗り入れ法で環境省から中止勧告がありました* (写真を複写)

シーズン終盤のプライベートな遠征の時には(ここの土地ではない)あまり遠くない場所から獲物を追う野犬の群れの鳴き声が聞こえたり、4月の春の遠征では崖下数十メートルで熊が鹿を絞め殺す際の断末摩の声が聞こえたり、餓死寸前の大きな雄鹿にソリを引いている犬達が襲いかかり崖からソリもろとも転落したりと何度かこれはやばい!を経験しました。

お客様のアクシデントではスノーモビルを全く使用しない歩きメインの犬ぞりキャンプツアーで12㎞先の宿泊場所に到着したときにお客様が足が痛くてもう歩けないといった事もあり、(幸い秘湯ツアーでしたので入浴したら復活して翌日元気に歩いて帰れましたが)今は使っておりませんがソリの停止時に使うアンカーがお客様の防寒ズボンに刺さり、まるでインディージョーンズの映画の様に犬にソリと共に仰向けの状態で数十メートルも引きずられ、あげくにはズボンが引き裂かれて脱げてしまって全くケガはありませんでしたが代わりにズボンを貸したので私は一日タイツ一枚で過ごす事になったり、寝袋が一つ足りなくて寒くて死にそうな夜を一睡もできないで過ごした、なんてのもありました。お客様をお連れするツアーにスノーモビルは必要なのでは?と思い始めました。

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*今は確実に2台のスノーモビルを可動させるために3台所有しております*

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*構想と改造を繰り返した約10年 ようやく理想的な働きをする形になってきたグルーマー(整雪機)*

我々事業者の義務はお客様をできるだけ安全に(アウトドアの活動ですので100%はありません)確実にご満足頂くこと。

お客様をご案内するツアーでは万一、お客様が骨折などのケガをされて急いで病院に行かなければならない、犬が喧嘩や偶発の事故で瀕死の重傷を負ったり急病ですぐに獣医に診せなければならない場合にガイドが付き添ったら複数のソリが出ていた場合は他のお客様は全くほったらかし(10㎞先で事故があったらどうやって中止ができる?)になってしまう。

本格的な犬ぞりを目指していた為にツアーには必ず1台の犬ぞりに1台のガイドが乗るスノーモビルが同行しなければならないと気づくのに8年ほど掛かりました。

それまでの期間はお客様の事だけ、満足して頂く事、開催形式の自分のつまらないこだわり等(必要の無いプライド)を考えていたのですが、10年ほど経過してインターネットが普及してくると格段にお客様が増え始め今ではお断りする日も多々あります。


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お客様を制御している最近では全くありませんが一週間以上も休み無く犬が走らなければならない時もありました。その頃のツアーは往復で8㎞ほど走って昼食を食べて帰ってくる総走行距離15㎞以上のツアーで、今ほどコース整備もしない(事前の早朝にスノーモビルで一往復一回踏むだけ)いわゆる未整備のコースでの開催です。同じような悪路でも数日走っていない犬(休んでいた犬)は嬉々として走りますが一週間も二週間も毎日続くと疲弊してしまって犬ぞりに行くのが嫌なのでスタート時にハーネスから逃げたり、小屋に潜って出てこなくなる時もあります。このような事はお客様の求めている事とは正反対ですからこの仕事では絶対にあってはならないのです。

お客様が求めているものとはかけ離れた疲れた犬を見せてしまたのです。

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*昨日降った10㎝程の雪の整雪前。朝の散歩の足跡があります*

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*10〜20㎝ほどの雪ならグルーマーを引いて1回の走行で除雪整雪ができ、40㎝程度なら2回走行で完了、コースの滑走面の雪壁が40㎝以上の高さにならないよう、積雪量に合わせて滑走面をかさ上げしていく工夫もしてあります*

コースを完全に整備するようになって分かったのですが20㎝程度犬の足が埋まる様な未整備のコースと惰性で滑るほど整備したコースを比較すると犬達の負担や疲労度はたぶん3〜5倍、いや惰性で滑るほどのコースで7頭ほどの多頭引きの場合、平坦地や下り坂では各犬はほとんど引く力が必要ないので裸で走っているのと同じような事なので10倍にもなるかも知れません。私は10年前の犬達には今の犬達の何倍もの負担を強いていたということです。

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*グルーマーは犬の肉球と冬に伸びる爪の保護の為にどんな堅雪の時でも2〜3㎝ほどの崩した雪を残すように試行錯誤して作ってあります*

犬ぞりは人と犬との信頼関係で進む乗り物で世界一ロマンチックな乗り物とも呼ばれます。
犬達はお客様との信頼関係で走ってくれるのではありません。 犬との信頼関係とは飼い主と飼い犬にのみにあるのであって決して一見さんのお客様とは関係の無いことです。信頼関係とは相互の関係であって犬に一方的に人が頼ることでは無く、大切に育てている飼い主と大切に可愛がってくれていると信じている犬達との相互関係です。

体験に来られたお客様にできることは撫でてあげるか、餌やオヤツをあげるか、ツアー中のロープ絡みやウンチを早く感じて察してあげて止まってあげるくらいのあたりまえの事しかできませんので信頼関係などはできませんがこのお客様が好きか嫌いか、操るソリが走りやすいか走りにくいか、程度の事はあります。そり犬達は飼い主を信頼しているから全く知らない他人のお客様を乗せたソリも引いて走ってくれるので、その信頼に応えるには素人のお客様が操るソリには何かの時にすぐに対処ができるように必ず飼い主(ガイド)が1:1の監視下になければならないのです。


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* やらかしてしまった!! お客様の転倒時にラインがタングル(犬達が絡まった)ガイドが解いたつもりで再出発して走り出したがサラの首を巻いてしまったタグライン(ハーネスの後ろに繋ぐ各犬がセンターラインを引く為のライン)に気がつかずにしばらく走ってしまった。お客様は素人なので気づかなくて当然でガイドの大ミスです。信頼の裏切りどころか死にも繋がる絶対にあってはならない大失態*(写真を拡大)

飼い主は年間を通じた毎日の犬達との生活の中で、この子は何が得意で何が苦手とか、何をどれだけ食べると有効だがこれをこれ以上食べるとお腹を壊す、この季節の食事はこの運動量だとどんどん痩せてしまうとか、いろいろと考え手だてをしてあげるのが責任で義務です。

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*子犬から老犬まで大切に飼っていれば最低でも4〜5種類のフードが必要。今は5種類のフードを各犬で配合を変えて与えることで格段に平均寿命が延びております*

具体的に犬ぞり体験でいうと、これだけのトレーニングをしたから何日何キロを連続で走れるかとか、このコースのこの気温でこの雪の状態なら何日走れるとか、ドッグフードの質はどの季節ならどれが必要でどれだけをどのタイミングで与えるか、休養はどんなペースで必要か、犬小屋の質、寝わらの量、小屋廻りの除雪や環境整備、他にもたくさんありますがきりがありません。個性を把握していて様々な事を感じてあげて、手だてをしてあげることで犬は飼い主を信頼して元気な嬉々とした表情で走って(働いて)くれるのです。

犬の信頼を得る為に毎日飼い主がどれだけの事をしてあげられるのかが重要です。20頭も50頭もいるから手が回らないなんてのは見え透いた言い訳で、一般の1頭の飼い主の方の20倍、50倍の手間が掛かり、手間が掛かるから安くない対価を頂けるのです。手が回らなければそれだけの数の犬を飼う資格は無いのです。

さらにそり犬は人間で言えばアスリートなのでトレーナー、監督、キャプテンの仕事もあり、各犬の年齢や体力別にどれだけの距離をどんな頻度で走らせられるか、健康状態等をいつも考えていて早い対処をしなければなりません。

ツアーの距離やコースは試行錯誤があるべきで当日の天候、気温、日没時間、犬の健康状態等で当日の変更、経年による犬達の年齢構成等の変化次第で毎年の変更などがあって当然で、ちゃんと管理しているのなら無いのは不自然です。

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*hat!の若きリーダー犬 ダルの背中かきのゴロゴロ*

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*疲労を回復する為の犬小屋環境整備は飼い主の義務であるが降雪のピーク時には非常に労力が必要*

さて話は戻りますが本物の犬ぞりとはアイディタロッドやユーコンクエスト等のアラスカ等の長距離レースの事? 極地の過酷な環境や極地探検等で働く犬ぞりの事? それらの物まねをする事?? 

長距離レースは飼い主のエゴで1,000㎞以上も走らせられます。それって見る人、見方によては虐待以外の何者も無いともいえないですか? 1,000㎞以上も望んで走りたい犬などいないでしょう。速く走れなくなったりトレーニングで不向きと判断された犬は犬舎の裏に大きく深く掘られた穴の横で拳銃で射殺? しないまでも餌を与えない、ケガや病気でも手当もしないで見殺しにしてしまう? 愛犬家には信じられないかも知れませんが拳銃はアラスカで犬ぞりヘルパーをしてきた友人に聞いた事で、拳銃は無いですがケガや病気のほったらかしは北海道の体験事業者に実際にあった事をそこで体験、目撃されたお客様に聞いた事実です。

極地の厳冬期に犬小屋も無くあっても管理しないから雪に埋もれていて機能していない、共食いもあるような環境で飼われるそり犬達もやはり走れなくなったらその場で撲殺? 食料が無くなったら人の食べ物? そんなのが見習うべき本物ですか? ここ日本での初心者を対象にした犬ぞり体験ならば全てがノーでしょう。

ここでのお客様の目的は元気にソリを引いて走る犬達であって、犬達が主人公です。訳の分からん本物なんてものにこだわってかっこつけている飼い主ではないのです。

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*ぬくぬくの家でノホホンと暮らしながら優秀なそり犬のノエル*

5年ほど前からようやく分かってきました。見習う物は何も無いし目標とする物もない。ここは日本で私が初めて始めた素人のお客様を対象にした本格的な犬ぞり体験なんだ、ここ日本で開催する初心者が対象の本格的な犬ぞり体験スタイルのスタンダードは自分で作り出さなければならないと。

私の子供達のように犬ぞりと一緒に育った人なんて全く体験には来られませんから、お客様のほとんどの方は犬ぞりに対しては無知で夢か憧れで来られます。最近の〇国人の方にいたっては全く遊園地の乗り物、観光地のアトラクションの感覚で来て、犬が元気で5㎞のコースをたったの10分で走ったから物足りないからもう一回走れ!走らないなら値引きしろ!なんて言われた事もあります。(このときは犬達と共に最高の完成度の仕事ができたと思っておりました)お客様の連続しているハイシーズンに5㎞のコースを10分で走り抜ける犬とコースを維持する事の価値は素人のお客様には分からないのです。

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*猛吹雪の翌日もコース整備で犬もお客様も快適ツアー* (写真を複写)

始めた頃にはアウトドア好きの中でもさらに物好きな方しか来られませんでしたが今では様々なニーズにお応えしてツアーの距離を控えたりレベルを下げたコースを設けて間口を広げておりますので幼児から元気な老人、考えもしなかった全く犬ぞりの予備知識の無いアジアのお客様が総客数の半分くらいを占めるほどにもなっております。

動機も5分程度乗ってみたい、乗せてもらいたいだけ、他にする事が無い等の観光馬車気分の方から、あちこちの事業所を体験して回っている相当にマニアックな長距離希望の犬ぞり大好きフリークまで。ある程度はホームページでふるいにかけているつもりですが、それを読めない外国の方を読めていないから、こちらがあなたのお国の言葉を喋れないから等でお断りすることはできませんので空きがあって条件さえ満たせば動機の確認等はしないで受け付けております。

ガイドは2人しかおりませんので最大で2台の犬ぞりで様々な動機のお客様にその場で対応するために最近では同じ価格のコース選択でもコースを変えたり廻り方を変更したりもしております。それがお客様の安全、満足にも繋がるし何より大切な犬達のリスクを減らすためだと思っております。

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*先日亡くなった名ホイールDOGのコトロ 若い頃あまりにパワーがあって首輪を壊すので仔牛用の首輪を装着の図* (写真を複写)

大切に可愛がってきた犬が高齢で走れなくなったり亡くなってしまった時にいつも思うのですがここで生まれて来て、そり犬の生活で君らは幸せだったかい? 楽しかったか? 私がこの仕事をしなかったらもっと幸せに過ごせたんじゃないのか? いつもついてくる葛藤ですがハッキリ言って犬の死はしんどいです。

老化や病気でソリで走れなくなってからも大切にしてあげれば(当たり前のことですが)後の3年〜5年も犬は長生きしてくれて最近では長く働いてくれた犬も13,14歳の普通の犬達と同じような天寿を全うさせてあげられるようになりました。

上記で分かるように犬ぞり体験事業は非常に手間と経費が掛かる割に客数が稼げないので採算は取れないのです。続けているかぎりこのような葛藤や悩みは続くわけで苦しみながら多少解決はしておりますが無くなる事はありません。

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犬ぞりスタート前、犬と添乗員さんまでいて混み合うソリ横。自ら繋がれに来る犬達は好きなのか仕事と割り切っているのか? 少なくとも嫌では無いと思われます*

このブログはここに来られる方や来られた方にここの現状をお伝えするために続けておりますが、この記事の内容は来られた方にはいつもお話ししている事です。

これから来られるお客様にはお見せする事では無いかも知れませんがそり犬達の為にあえて書きました。

犬は賢い動物ですので奴隷になること、奴隷でいることを拒否します。何度も書きますが同じコースを機械のように一日に何回も走ったり、適度の休みも無く毎日連続で走ったりはできない、させてはいけない。そしてお客様の望んでいるのは嬉々として元気に走る犬ぞりで、事業者は必ずそれを提供しなければならないのです。

犬ぞり体験で事業者が私の思うような責任と義務を果たした場合は絶対に利益はでません。

長々と書きましたが気になった三件の事案の方は確実にこのブログをご覧になると思います。

 少しでも参考になれば幸いです。

2015年 1月24日

    北海道アドベンチャーツアーズ

          代表 寺田秀三